社会医療法人社団 健友会 中野共立病院中野共立診療所
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しんぶん健友
第14号(2003年1月10日)

新春座談会

「安心して住み続けられるまちづくり」について語る

〜「お元気ですか?」のひと声を〜

吉田一人編集委員長金子良子さん・中野共立病院医師/加瀬綾子さん・中野共立診療所看護師/長沢和彦さん・中野区議会議員(元職員)/樟山美紀さん・杉並区議会議員(元職員)/諏佐洋子さん・ヘルパーステーションほっとヘルパー/藤井正彬さん・健友会友の会事務局長

■医療・福祉・介護のネットワークづくりへ

 司会(吉田) あけましておめでとうございます。ことしは「安心して住み続けられるまちづくり」運動を大いにすすめましょうということで、この座談会を企画しました。まず、みなさんが考える「まちづくり」のイメージをお話し下さい。

 諏佐 住み慣れたまちに住み続けられる、そういうまちをつくるということが「まちづくり」だと私は思っています。
 一人暮らしの老人に食事などをつくってあげて、「きょうはいかがですか。お元気ですか」と声をかける。そうすることで、日常どういう生活をしているかということがわかりますよね。
 藤井 「医療・介護・福祉の施設やネットワークづくり」「住民が主人公となる自治体づくり」などを一つずつとりくんでいくことが、「まちづくり」ではないかと考えています。

 加瀬 私たちが在宅の患者さんにやってあげられることはほんのわずかです。たとえば血圧が高いからと高血圧の薬を出しても、結局食事や日常生活に気をつけないと、血圧の管理はできない。一人暮らしで食事がつくれなければ、ヘルパーさんを頼ったり配食を受けないと在宅の患者さんは守れません。こういうネットワークづくりが「まちづくり」でしょうね。

 金子 病院で働いていると、自分たちが中心で周りが見えなくなっていると思います。でも、ほんとうはネットワークの中の一つなんですね。
 「この病院で先生にずっと診てほしい」といわれた時に、「いいですよ。安心してここに住んでいてください。あなたの臨床をバックアップしますから」といえることが目標かなという気がします。

 長沢 患者という弱い立場の方や介護を受けられている方々が、ほんとうに安心して暮らしていける社会・地域にしていかなければという思いから区議を引き受けたので、まさに「安心して住み続けられるまちづくり」が私の原点です。
 中野区は高齢者が多い。とくに一人暮らしの高齢者が多い。こういうまちでは、行政の役割が非常に大きいんです。そのためにがんばりたいと思っています。

 樟山 杉並区は経営感覚で区政を運営する、コスト第一主義の区政なんです。医療・福祉にはハッキリいって冷たい。民間委託が進められ、がん検診も一部有料になってしまいました。
 一昨年四月からは出張所がなくされて、わざわざタクシーに乗って証明書を取りに行くお年寄りがいたりします。不便になると、安心して住めない。住民が暮らしやすいまちをつくるために働くことが、私たちの役目だと思います。

■「まちづくり」をどうすすめるか

 司会 具体的な「まちづくり」については、どんなことを?

 長沢 中野には一五の地域センターがあって、そのセンターごとに住区協議会がつくられています。これは革新区政時代につくられたものですが、住民がかかわっていろいろ議論をしていく場なんです。住民の自治という点では、だいじなしくみだと考えています。

 諏佐 私も住区協議会の委員をしているんですが、住区協議会が主催してデイケアをやっています。健康維持のためには施設がいっぱい必要で、そういうところに援助していくことが「住み続けられるまちづくり」の一つだと思うんです。健康な「まちづくり」が基本ではないですか。

 長沢 この間、ご主人が亡くなられた方をお訪ねしたら、「一人になっちゃって不安でたまらない」と、涙をボロボロ流して話されるんです。友の会もあるし、高齢者の会館のパーティーもあるけれど、そういうことを知らないんですよね。

 諏佐 友の会では「健友」を手配りしながら、「お元気ですか」の一声かけるとりくみをしています。こういうことをどんどんやることがだいじですね。
 地域の中に友の会の班がたくさんできて、「あなた、どうしてますか?血圧はいかがですか?」という活動ができれば、すごくいいですよね。

 藤井 友の会の班組織でその地域の問題をとらえていけたら、というのがわれわれの希望です。

 金子 中野共立病院には地域の要求で回復期病棟ができたけれど、長期で診てくれる病院がまったくない。急性期と慢性期と分かれてしまって、中間の人たちを診てくれる病院がないんです。真ん中に位置する人が非常にたくさんいるのに、受け皿が整備されていない。共立病院もそういう運用をすればいいのかなあ。

 諏佐 私もずっと思っているんです。中野には療養型の病院がないので、ほんとうに安心して住めないんじゃないかと。

 加瀬 高齢者の夫婦で介護度が違うと、入れる施設が別々になるというのも変ですね。二人で同じ施設に入りたい人は入れるようにすべきですよ。

 長沢 民主商工会の方が言っていたんですが、高齢者の人たちの施策・事業を充実させていくことが、そこで安心して住み続けられて、商店も潤うことだと。あ、なるほどなと思いました。

 諏佐 ちょっとした椅子が置いてあって、そこでお年寄りがお茶を飲めるような「ミニ公園」みたいなのができたらいいなと思いませんか。
 とにかくお年寄りが町に出るということはすばらしいことだから、そういう夢のある町をつくっていきたいですね。

 樟山 若い人たちが老後のためにせっせと貯金しなくてもいいように、お年寄りが持っているお金を死ぬまで安心して使えるようにすることが必要だと思うんです。

 藤井 一人の人間が社会人として安心してまちで住み続けられていく原点というのは、生きていくだけの医療・福祉、保育・教育、こういった人間にかかわるあらゆる施策が保障されることだろうと思います。
 われわれ一人一人は小さく、力のない人間集団だけれども、命を削るすべてのことについては粘り強く反対する声を出す。このことでの連帯をどうつくるか。これしか生きる道はないのではないか。共鳴していく人をどれだけつくるか。友の会の中でもそういう点で広げていくというところを、ますます強めなくてはいけないと思います。

 司会 私たち一人一人はそれぞれの持ち場で、長沢さん、樟山さんには区議会というところで区政を変える中心になっていただいて、「まちづくり」が一歩でも二歩でも前進していくようにがんばっていきたいと思います。


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