胃カメラ=苦しい・辛いというイメージはありませんか。管(ファイバー)が口から入ってきてノドの奥に達したとたん、「オエッ」となる、あの苦しさ。二度とやりたくないと敬遠されがちな胃カメラですが、いま新しい検査法が注目されています。昨年5月、川島診療所に導入されて好評の、愛称「ハナカメラ」(経鼻胃内視鏡検査)について澤田玲所長に聞きました。 ラクな胃カメラは早期発見の決め手 「鼻から」の胃カメラがお勧めではなく、選択肢をふやして一人でも多くの人に検査を受けていただくのが「ハナカメラ」(経鼻胃内視鏡検査)導入の目的です。「口から」か「鼻から」か選べる安心感によって毎年一回検査を受けることにつながれば、胃がんなどの早期発見ができます。 「鼻から」だから「オエッ」がない 細い管(ファイバー)は鼻腔を通ってスルっと食道に入っていきます。ノドの奥の舌のつけ根に接触しないので、咽頭反射がほとんど起らない。だから「オエッ」という苦しさを感じません。管(ファイバー)を押し出そうとする反応も起らず、検査をスムーズに進められます。 管は直径5・9ミリ細くてやわらか 「口から」の胃カメラの場合、管(ファイバー)の太さは約9ミリ。これに比べ「鼻から」入れる管(ファイバー)は直径5・9ミリと細く、しかも非常にやわらかです。鼻から食道へ、スルッと通っていきます。こんなに細くても、病変を見つける能力は劣っていません。 医師と話しながらリラックスして 鼻から入れるため、検査中でも医師と会話ができます。苦しければ言葉で訴えることもできて安心です。モニターの映像を見ながら検査の状況について医師の説明が聞けます。さらに、検査自体に神経を集中させて緊張することがなく、リラックスして検査を受けることができます。 「鼻からがラク」の声に励まされて 川島診療所で昨年5月から10月までに胃の検査を受けた人の75%は「ハナカメラ」を選択しました。その人達の感想は、「嘔吐感がなかった」「会話しながら検査でき良かった」「むせることがなかった」「管を噛む心配がなかった」などなど。 澤田所長は「できるだけ苦痛を少なくし安心して検査が受けられるよう今後も工夫を重ねます」と意欲満々です。 「ハナカメラ」検査の手順 〈検査の前に〉 (1)消泡剤を飲んで、胃の中をきれいにします。 (2)鼻に局所血管収縮剤をスプレーし、鼻の通りをよくします。 (3)鼻腔に局所麻酔薬を注入し痛みを抑えます。 〈検査実施〉 (4)管(ファイバー)を鼻からスルッと入れ、食道を通って胃の中へ。 (5)先生と会話しながら検査。胃の状態をモニターで見ることができます。 (聞き手・木村ケイ編集委員) ■川島診療所での胃カメラ検査日は毎週火曜日午前です。 くわしくは、下記にお問い合せください。 中野区弥生町3の27の11 (電話)(3372)4438 川島診療所 健友会友の会が 6月7日に定期総会 健友会友の会定期総会 ●時 6月7日(水) 午後1時半〜 ●ところ 中野サンプラザ8階 | 中野共立病院建設資金募集運動で大きな力を発揮し、中野と杉並区を中心に1万人の会員を有する健友会友の会が6月7日に中野サンプラザで定期総会を開催します。 総会では、地域に共同の輪を広める活動や憲法9条を守るとりくみ、社会保障の改悪を許さないとりくみ、友の会まつりや「健康まつり」などをつうじて友の会を広める活動、地域の助け合い活動などが活発に論議されます。 |